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平塚パトロールの活動の柱は、言うまでもなく、
パトロール(野宿者への訪問活動)です。2001年4月の活動開始以来、月2回の定例のパトロールを続けています。

野宿の人の寝場所へ訪ねて行って、そこで彼らと出会うのが目的です。腰をおろし、同じ視線の高さで話すことが大事だと考えています。毎回、健康管理への注意喚起や、野宿者政策の動向などの情報を載せたビラを用意し、手渡しながら、出会った野宿者に一声かけていきます。こんにちは、お元気ですか。体の具合は大丈夫ですか。そんな声かけから始まって、時には思わず話が弾み、長居をしてしまうこともあります。
就寝中の人、留守の人には、訪問のしるしにビラをそっと残しておきます。

支援団体によってもいろいろな考え方があるのですが、私たち平塚パトロールでは、ビラ以外にモノを渡すことは原則的にはしません。すべての野宿者に(留守の人も含めて)不公平なく十分に物品を行き渡らせることは、民間の市民団体にすぎない私たちの力量を超えた仕事ですし、本来は公的機関が担うべきことです。
またそれ以上に、私たちは、モノに頼って人間関係を築くことを望みません。つまり、野宿の人も私たちと何ら変わらない、一人一人が1個の人格を持った人なのであって、私たちは彼らと対等かつ互いに尊重しあう関係を作りたいのです。モノを与える人とモノをもらう人という、一方的な役割づけの下では対等な関係性は望めません。

とはいえ、「命あっての物種」ではあります。真冬の厳寒期には、必要な人に毛布を渡すことはあります。凍死を避けてもらうためです。野宿とはそれほど過酷な、時として危険と隣り合わせな生活形態ではあります。

さて、パトロールで出会った人で、具体的に問題を抱えている人、例えば病気で治療が必要な人には、医療の情報を提供して受診を勧めたり、場合によってはその場で救急車を要請することもあります。年金の困りごとがあったり福祉(生活保護など)の利用を考えている人には役所の窓口を紹介し、手続き上の助言をしたり、時には役所へ同行することもあります。そして、入院したりアパートに入ったりして野宿を脱した人とも、それで私たちとはおしまいとならぬよう、なるべく関係を維持して引き続き支援したいと考えています。
このような相談や支援も私たちの活動の重要な部分です。メンバーの平日の時間を確保しなければならないこともあり大変ですが、これからますます拡充していきたい部分です。

野宿者問題への取り組みは、やはり行政や公的機関の役割を抜きには考えられないものです。私たちは平塚市の福祉部局とほぼ毎月、折衝の機会を持ち、そのつど情報交換をし、私たちの要望を伝えることもしています。
2002年秋に平塚市は史上初めて野宿者向け無料レントゲン検診を実施しました。このときは私たちもパトロールで受診をひろく呼びかけ、ふだんは体調に不安があってもなかなか医療にかかる機会のない野宿の人たちに健康面での安心を得てもらったと思います。
その他、施設管理や教育関係の行政機関にも必要に応じ出向いていきます。

私たち平塚パトロールは、以上のような活動の趣旨に賛同しボランティアとして参加する個人メンバーによって成り立っている、市民の団体です。代表をおかず、会規をおかず、また特定の宗派・政治党派に与しないことをモットーに運営しています。


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