
市長との対談が実現―― 『学びトーク』を開催しました |
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大藏市長と平塚パトロールとの“ひざ詰め”対談実現 『学びトーク』 開催しました 2005.11.28 平塚パトロール、平塚市長と独占会見。野宿者の問題を大いに語り合う―― こんな場面がついに実現しました。
11月28日夜、大藏律子・平塚市長と、平塚パトロールとが約2時間にわたりじかに話し合いました。これは、平塚パトロールが「市長が行きますあなたの会議『学びトーク』」の開催団体となり、市長を平塚パトロールの会議にお迎えしたものです。 『学びトーク』は、市民グループが開く会議等に市長が直接訪問し、市民グループと市長がまちづくりについて語り合うというもので、「市民の目線で市政を行うために」と市が企画し、開催団体を公募しています。平塚パトロールはこのたび、この開催団体に応募して、市長との対談が実現しました。 平塚診療所の厚意で、診療所内の会議室を会場としてご提供いただき、平塚パトロールからは11人のメンバーが出席して市長を囲みました。 「平塚市における野宿生活者(ホームレス)自立支援」とのテーマを設けたこの日の会議では、冒頭に、平塚パトロールの各メンバーから、自己紹介を兼ねて、平塚パトロールの活動の経緯なども紹介しました。⇒参照:平塚パトロールの足跡のページ。 次いで、大藏市長から挨拶があり、個々の政策課題については担当部が具体的に進めるので今日この場で返事はできないとしながら、「野宿者について数値的なものでなく実態を知りたい」「今日はみなさんの活動に学ぶ場としたい」とのことばがありました。 会議は、座談会形式で出席者各自が自由に発言しながら進めました。 はじめに、「パトロールとは何か」という基本的なところから私たちの活動を紹介しつつ、そもそも、野宿者がどのような生活をしているかについて、メンバーがそれぞれの経験を通じて語りました。 以前は平塚で住民・納税者として働き暮らした人が野宿者となりそのまま生活している例が多いこと。働きたい意欲は強くても、路上からでは就職活動の環境も整わず、希望に見合った仕事も見つけることができないでいること。廃品回収等の雑業で細々と生計を立てている人も多いこと。体が衰弱した野宿者に出会い、救急搬送に付き添ったが、搬送先の市民病院の受け入れ態勢に問題があり、パトロールメンバーが抗議しなければ十分な対応を受けられないところだったこと。などなど。 市長は、時折メモをとりながら熱心に耳を傾けておられました。 自らが野宿経験者であるメンバーは、野宿時代に、通行人から放火や投石の被害を受け、犯人をつかまえて警察に突き出してもろくに相手にしてもらえなかった体験を語りました。こうした襲撃の加害者には、大人だけでなく中高生など子どもも多く含まれています。学校教育をはじめとする、大人社会全体の問題ではないかという意見がメンバーから出ました。 市長からは「子どもたちが野宿者を襲うということは、あってはならないこと。人権教育を充実させていく必要があると感じた」「仲立ちをしてくれるところがあれば、子どもと野宿者とが直接ふれあうことで変わっていく可能性もあると思う」とのコメントがありました。
もっとも、市長と平塚パトロールとの見解がすれ違う場面もありました。市が制定を検討している「平塚市さわやかで清潔なまちづくり条例」(仮称)について話題が及んだときです。 この条例案は、ごみステーションからの廃棄物持ち去りを罰するもので、野宿者がアルミ缶等を回収して生業とすることをできなくして生存の途を奪うので問題であり、平塚パトロールはかねて反対の意見を提出しています。 市長から「ごみステーション以外の場所にもアルミ缶は捨てられているので、それを集めればよいのではないか」という趣旨の発言がありました。これに対して平塚パトロールからは、何時間もかけて缶を集めても数百円の金にしかならないのがこの仕事であって、今より効率が下がることになれば命をつないでいくことができない、想像力を働かせてほしいとの趣旨の反論をしました。 また、ホームレス自立支援法に基づいて、ホームレスの人について条例で特例扱いすることも可能だとの指摘もしました。しかしこれに対して市長は、「この条例とは別にホームレス自立支援法による別の施策として検討すべきではないかと考えている」というばかりで、どのような"別の施策"が用意されうるのか、具体的な言及はありませんでした。 最後に、大藏市長から締めくくりの挨拶として「それぞれが偏見をなくし理解を深めていくためにも、地域住民・野宿者が出会うきっかけを、平塚パトロールがつくってほしい」とのコメントがあり、散会となりました。 * 私たちは、市の担当部局とはこれまでも継続的に話し合いの場を設けてきましたが、市のトップに直接私たちの問題意識や要望を伝える機会もったのは今回が初めてのことであり、有意義な機会でした。平塚パトロールでは、今後もあらゆる機会をとらえて野宿者の問題について地域や社会に伝えていきたいと考えています。 |
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